【京都】四條南座 當る巳歳 吉例顔見世興行 勘九郎襲名披露

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歌舞伎好きの友人の誘いで京都四條南座に行ってきました。

今回は六代目中村勘九郎襲名披露となっております。

歌舞伎は恥ずかしながら実に30年以上ぶり。学校の校外学習以来ですのでとても新鮮で楽しみにしていました。

いざ、出発前日に入ってきたのは、勘三郎さんの訃報。えええええ、と驚きながらも、残された息子さんたち二人の心中いかほどと考えるだけで、赤の他人ながら胸がしめつけられました。

演目は、仮名手本忠臣蔵、船弁慶、関取千両幟、そして、襲名口上。

観る側の期待も非常に高いものです。

イヤホンもなしに、観劇しましたが、役者ひとりひとりの表情が言葉を無用なものにするほど、豊かで引き込まれていきました。

そして、一つ目の目玉の襲名披露口上。口上が始まる前から、ファンの方々は目頭にハンカチをあてています。勘三郎さん逝去の無念さ、勘九郎、七之助兄弟の不安を抑えて舞台に立っている様子が伝わってきています。

七之助さんの口上で少々もらい泣きし、勘九郎さんの口上では、さらにもらい泣きしてしまいました。

脈々と受け継がれている伝統の中に生をもらい、それを全うしていくのは、一般民が想像もつかないような苦労、苦悩があると察します。でも、この2人には頑張ってもらいたい。素直にエールをおくります。

そして、勘九郎が、新中納言平知盛の霊を演じた、『船弁慶』。勘九郎の鬼気迫る演技、これは、見ているだけでも、身震いする迫力があり、きっと、お父様に「安心してね」と言ってるような気もするほどのものでした。

のみならず、まわりの演者も、この劇を作りあげて、どこかで観ていらっしゃるだろう勘三郎さんに安心して次の国へ旅立つように、この演目を届けているのではないかと感じました。

歌舞伎って奥が深いし、本当におもしろい。また行ってみたいとしみじみ感じた観劇でした。

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