こちらの続き。2年連続でカタール航空グローブトロッターキャンペーンを達成するために1泊でマドリッドに出かけていき、行きのドーハ乗継がMCTぎりぎりにもかかわらずディレイの様相が濃くなってきました。
さて。ここからはPVを狙う、はてなブロガー風な記事にチャレンジしてみたいと思いますw 文体も変えてみようみようかな。
そろそろ世間さまももう忘れかけている「フカボリ」第2弾。
よおーし。やってみちゃうぞ。どあーずふぉーでぱーちゃー。
【目次】
MCTとはなにか?
MCTとはオマーンの首都マスカットのスリーレターコードでもある。しかし、ここでのべるMCTとはIATAのいうところのMinimum Connect Timeを指す。IATAというのはInternational Air Transport Association であることはこのブログの読者の皆さんには言うまでもあるまい。航空会社間の共通ルールを作るような場所だ。
そのIATAが航空会社の間で乗継をする場合、
「最低でもこれくらいは時間をあけてね。あけてくれないと、乗継を保証できませんよ。ついては補償もしませんよ。」
と設定しているのがミニマムコネクトタイムだ。ちなみにBKS-BBAは元業界人で、古いBBAなので独自に言い方のミニマムコネクティングタイム、と言ってみたり、「ミニマム、割ってる?」などの遣い方をする。英語では「short」を遣うことが見受けられた。
このMCTは空港ごと、そして、ターミナルごと、さらに、内際であるか、時にどこの航空会社間で乗継がなされるのか、と言うレベルまで細かく設定されている。
たとえば、羽田成田の乗継はほぼ3時間半で設定されている。これは実際に移動に3時間半かかるということではない。この時間をあけておかないと、乗継便の予約を予約システムが許さないのだ。
しかし、ムリクリすると予約記録は作成できてしまう。その際は、万が一の場合も手当はしませんよ、という暗黙の了解がある。自己責任でどうぞ、ということだ。
BKSをしているときは、MCTギリギリの予約をする場合もある。しかし、ミニマムは割らない。これは仁義だ。タッチをする場合も、念のため、予約記録は別々でもMCTのチェックは欠かせない。
乗継前の搭乗便が遅れているときには?
MCTチェックには余念がないBKS-BBAであるが、今回のグローブトロッターキャンペーンでは、羽田ドーハマドリッドという旅程でドーハでの乗り換えがMCTほぼギリギリの1時間で予約をした。過去に大幅なディレイ(遅延)をカタール航空では体験していないからだ。
しかし、自身のポイントを使ってビジネスクラスを楽しんでいる間に、ふと気づくのだ。「やばい、これは、微妙に遅れているぞ」と。
この遅れに関しては、PA(キャプテンや乗務員が行う放送)より、IFEモニターで表示される航路やフライト詳細を参照することをお勧めする。到着予定時間、あるいは、到着までどれくらいかかるか表示されるので時折確認するべきだ。
遅延を感知したならば、次にするべきことは、担当乗務員に、「自分は乗継があり、どうもギリギリだ」と告げることだ。乗継客の情報は、乗務員は一応把握しているが、あくまでも「一応」なんだ。盲信して、「どうにかしてくれる」と思ったら大間違いだ。
降機前にできること・できないこと
遅延を自覚すると当然あせるだろう。しかし、まず、乗継便があることを告げることだ。すると多くの乗務員は
「心配いらない。万が一の際は、地上係員がゲートで待っているからそいつに言え。」
と答えるだろう。実際、JAL、ANAで
「沖縄からのフライトで那覇に乗りつがれる▼▼様、職員にお声掛けください」
と辱めを受けた方も少なくないはずでさもありなんだ。しかし、外航では別だ。これは、回すたらいを持って来ていることを意味する。性善説で信用したいところではあるが、信用すると一緒にたらいを回すことになる。それは避けたいので、軽くジャブをかましたいところだ。
繰り出すパンチはピリリとエスプリ利かせて「地上がいると言われるけど、いるのは見たことがない。おばけと同じだ。」くらい伝えてよいだろう。
その後は、実際の到着時間と乗継までの時間の計算を自分自身で始めるのが良いだろう。
もし、乗継する空港が親しみがあるのであれば、動線をイメージして走り抜ける自分を想像することも忘れてはならない。
BKS-BBAはドーハは準ホームであるので、颯爽と乗継搭乗券を見せてあの長い荷物検査を割り込みすることをイメトレした。
かつ、可能であれば、なるべくドアに近い座席に降機前に移動を願い出たいところだ。これは空席さえあれば対応してくれることが少なくない。CXなど30分前ルールでプレエコにまで民族大移動が始まることもあるようだ。しかし、乗継があることを伝えておかないと、たんに変な客になるので気を付けたいところだ。
変な客と言えば、遅れていることを乗務員に悪態をつくのも好ましくない。遅延は乗務員はいかにもしようがない。どうしようもないのだ。よって、席の移動が可能であったならば、感謝の言葉を述べ、あとは来たるべきドアオープン後のダッシュに備えるべきだ。
実際、この旅行ではBBAはダッシュし、加齢華麗に構内を駆け抜け乗継便に無事乗ることができた。ゲートに着いたときは、
「お待ちしておりました~」
状態であったが、おれの後にも続々乗ってきたので、良いダッシュをしたのだと自画自賛をした。着席後、自身の予約をappから見ると、乗れない場合の代替便が挿入されていた。

注目すべきは、ドーハマドリッドが2フライト入っていることだ。これは、驚いたことにカタール航空では乗継便の確保準備にむけて動いていたということに他ならない。not confirmedの表示はあるがこれは予約システム上でコンファームされていないが、なにかしらのカウントはされているにちがいない。つまりは確実にHNDDOHのフライトは遅延していたということである。乗れないかもしれないムードを跳ね返し、駆け抜けたBKS-BBA。さぞかし鬼の形相であっただろう。
もし、乗継できなかったらドーハで7時間余分に過ごすことになったのか(笑)。
おっと、忘れてはならない。この時も、降機時にゲートには誰もいない。地上職員がゲートで待っているなどは幻想にすぎないのだ。
乗継できない場合には?
今回は運よく乗継ができた。できない場合はどうなるのであろうか。
BKS-BBAは一度だけ悪夢のオフロード(先日のユナイテッドと同じようなものw)にあったことがある。OFF LOADと書くが、搭載(load)をoffするという無情な響きだ。その時の逸話はこちらを参照いただきたい。
この時は、たらい回しに遭い、なにもコンペンセーションもなく、おまけに荷物のロストに遭った。しかし、乗継便の失敗は未体験である。
よって、今までの知識から想像するにおおよそ、
- 何かしらの食券
- 宿泊施設および移動費用
- おわびのクーポン、現ナマ
等々が提供されると思われる。しかし、これはケースバイケースであり、「おれ、こんな体験しました。だからみんなも主張しましょうドヤァ」と拡散し、少しでも良い条件を取ろうと励起するものでもないであろう。
大変な状況で心理的圧迫もあるだろうが、何某でもいただくことを狙うならばスマートな笑顔かつ強硬に権利は主張したいものだ。
まとめ
乗継がヤバそうになったら、誰かに助けてもらえると思わず、自分の身は自分で助けよう。ツイートして誰かが励ましてくれてもそれは所詮他人事なんだよ(笑)。
コメント
間に合ってよかったですね。搭乗はかなりギリギリだったんですね。
それにしても、躍動美がびんびん伝わってきますよ。臨場感、goodです。思わず光景を想像してしまうというか、あれ自分も見ていたのではと思うような錯覚に陥る、読み手を引き込む文才さすがです。
判断力、行動力、知識、文才と、BKS-BBAさんは金棒だらけですね(笑)ますますの行動力、ご期待申し上げます。
私もドキドキ、ハラハラ何度も経験してます。
海外でのスタッフ、クルーの対応、話は当てにならいないと身に染みてます(笑)。
海外では自己責任、国内のようにエアラインがどうにかしてくれるなんて思っていると痛い目にあいます。
最初から自分でどうにかするものだと思ってないと精神衛生上良くないですよね。
FTやブログの転載じゃないフカボリ参考になります!
来月にまた北京で乗り継ぎなので遅延してしぬ未来が見えます。
>kame3333さん
ありがとうございます。お褒め頂き恐縮です。たんにあほな旅程を繰り返しているヤボなBBAですw
>momo先生
ほんと、そこなんですよ!期待して、裏切られた時のリスクと何も期待しないで自力でがんばるリスク。どちらをとるかというと後者のほうがよいのだろうなと言うことだと思います(笑)
>かずぴーさん
いつもありがとうございます。
北京で乗継ですか!かなりスリリングですね。御武運をお祈りいたします(笑)