海外発券の壁 そんなに複雑じゃないとおもうけどな。SITI、SOTO 呼び寄せ航空券などなど。

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海外発券聖地KUL笑

この記事はうんちくたれるんで、長文になりますから、先に結論を書いてしまおうとおもいます。

平成30年の海外発券とか全然怖くないッスよ。ネットとクレカとある程度の識字とサーチ能力があれば大丈夫。なぜ今でも海外発券と特別視するか微妙に感じるくらい。
(出発地が海外であることから、ひとまとめの呼称としてラクだからそういってるだけだろうということはちゃんと理解してます♪)

なので、難しいと感じているひとは、それは自分のココロが作り出している壁です。あるいは今までそれを知る環境になかっただけのこと。
その壁は自分で超えて、どんどん発券して旅行なさってください!

結論以上。決して上からとかバカにするのではなく、過去からの文脈での話です。あなたのココロ次第というのが主題。

ではその背景をかいていきます。長いです。航空券の昔話に興味ない方、もう読まなくてもOK。機内食クラブでも読んで癒されてください。


呼び寄せ航空券ってきいたことある?

2000年ちょいすぎくらいまで、「呼び寄せ航空券」というジャンルがありました。

一つの例をあげてみようかしらね。

LAXTYO片道の航空券を利用するとき、出発国はアメリカ、到着国は日本となります。多くの場合は、アメリカで航空券の予約・発券をしてますよね。

しかし、何かの都合で、搭乗者はアメリカにいるけれど、航空券の代金支払い者は日本にいる、たとえば、留学してる子供の里帰り費用を親が日本円で支払いたい、というケースなどがありました。過去はそれはネットなどありませんし、子供に向けて送金したりも大変なので、日本で支払って、航空券をLAXから使う仕組み、それが、「呼び寄せ航空券」と呼ばれていました。

わたしの記憶にあるのは、家族の呼び寄せ、あとは学会や医師・技術者の招へいかな。

昔(2005年くらいまで)はこのように、予約(販売:Sales)国と、発券(Ticketing)国をわけて考えていました。そして、料金計算の際にもどこで予約し、どこで発券したかを記載していました。その状態を示すものがが4つあって、

SITI、SOTO、SITO、SOTI

というものです。

これをパッと見て今までの流れから、

「SalesとTicketingの頭文字がはいっているな」

と気づかれた方は、エアライン的なセンスがあるとおもいます。何かを略するときもきっと3文字か4文字のアブリビエーションをセンスよくつくることができる方だとおもいます。5文字とかほんとあり得ないッス。

SITIは 『Sales Inside Ticketing Inside』の略で、販売も発券も出発地の国内で行われたことを示しています。これは公布されている運賃がその国の通貨でそのまま販売発券できるのですが、まあ大多数がこれ。

対極にあるSOTOは Sales Outside Ticketing Outsideということなんですが、販売も発券も出発国でないこと。日本にいながら、ヘルシンキLAXの航空券を購入するみたいな。

先の例の、親御さんがLAXにいる子のためにLAXTYOを予約支払、発券はLAXであれば、SOTIってことになるような気がします。SxTOが海外発券ということになります。

PTA

この親御さんが日本で支払をするときは、まー、昔の紙チケットの時代だと、現金をカウンターに持参するか、銀振してからの、発券データを作って、それを、テレックス(予約システム内での連絡もあわせて)で送って、LAXで紙航空券受け取りをするという形式でした。その作業をPTA(プリペイド・チケット・アドバイス)って呼んでまして。すごく面倒くさいなって感じていました。

支払いも現地建ての料金を、ルールにもとづく計算式で日本円に換算してやります。早ければ1業務日で完了しますが、受け取り側がいけてないと数日かかることもめずらしくありませんでした。

なんかもう想像超えるとおもうんですね。今はネットですぐにちょちょいのちょいで購入出来ちゃいますが、過去には、この販売・発券国の概念があって、うろなんですけど、料金チェックをLAXTYOだけではなく逆方向ともてらしあわせて、引き上げもあったような気がします。

つまりとにかく儀式が多く、手間がかかりました。 

さらに猛者はどんなふうな海外発券をしたか

ちょうどこの概念が死滅する前に海外発券が流行りました。AAがマイルはじめて、しばらくしてからの日本でのマイラー黎明期じゃないかな。

その時の聖地はCMB。ただ、CMBはSITIのみの激安運賃などがあったようで、お得にするにはコロンボでの発券が必要でした。

対策として、CMBに支店を置く代理店さんがちょっと色つけた為替&手数料で販売したり、あるいは、みずからCMBまで行って購入する猛者も。(現役で今も飛んでる方いらっしゃるようですが、まあ、おみーとより飛ぶ方に忙しそうであまり知られていないかもw)

CMBは安全面でも不安が残る状態だったのに、勇者ですよね。海外発券の勇者。

ルール無視の激安海外発券航空券もあった

また、販売・発券のルールをガン無視した航空券もそこそこあったようです。SITI扱いで発券したり、わざと出発国を安いところで設定して、激安として売られた航空券もありました。カオスですが、ルールの隙間をねらうので当然カオスでした。そう、むかしのほにゃららトラベルとかが販売してて、「はじめの1枚クーポン引っ張って捨てちゃえばいい」とかやってたりしたやつです。トラブルにあったひともいらしたんじゃないでしょうか。なつかしいです。ほにゃららトラベルw

しかし、この概念はとりあえず2005年くらいで消えました。インターネットの台頭で情報流布が早くなり、このような概念が存在する意義がなくなったのかと思われます。eチケットが整備されたことも大きいですね。きっと。

今の海外発券

各インフラの発展のおかげで、「海外発券」と言っても、もう、自宅でぽちってやれるのが今の海外発券です。もちろん情報機器、クレカは必要ですが、自身で調べようとおもえばいくらでも調べられるようになりました。もちろん購入も瞬時で完了。

先にあげた親御さんも、本人名義のクレカ利用という制限がない限り、親御さんのカードでお子さんのLAXTYOの航空券を世田谷(なんとなくイメージw)の自宅PCからさくさくって購入してあげることができます。(むしろ家族カードで勝手に買えが主流ですわな。)

amazonシーオージェーピーで買い物することと、amazonドットコムで買い物をすることにほぼもう差がないくらい、海外発券も身近になっていると思われます。

過去の様に、わざわざカウンターに出向く必要はないのです。(カウンター発券しかできない料金やらをキャリアで購入すると出向く必要がありますが、正直言って、あれは趣味の範囲かと個人的には感じています。あまり難しくない旅程なら、エクスペディアで十分お値段マッチするの買えます)

ある程度の素地を持てば、それほど面倒ではないのですね。海外発券は。ココロの壁をはずして、ちょっとのヒントをもらえばこのブログをご覧になる方ならだれでもできることだと思います。きっと旅程も視界も広がっていくのではないかなー。

まとめ

海外発券そのものはそんなに大変じゃない。きっかけと心理的な壁なことだけ。

ひさしぶりにSITI(してぃ、ってわたしは呼んでますが、えすあいてぃあいっていうひともいるみたい)とかSOTOとかPTAとか声に出してみるとなんだか懐かしかった。それがやりたかったから長々書いた。

おまけ。

特定の誰かってことじゃなくて。つまりちょっとのきっかけで大したことのない海外発券ですから、それをおおげさに指南したり、そぐわない対価が伴う時はちょっと深呼吸してから先に進むことがいいんじゃないかなって個人的には思いますよw
指南料払うより航空会社とかホテルへ。

おまけ2

海外発券をすることが怖くないっていうだけで、その後のトラブルが発生したときの対応は怖くないとは言っていないです笑。そこはレジリエンスと交渉力がないとと厳しいかもしれないです。

コメント

  1. shoji より:

    呼び寄せ便って懐かしい。
    その昔、東京-ホノルルを現地の代理店が呼び寄せ便で販売していてよく買いました。ホノルルによく行っていた頃ですから20年前までですかね。年間通して5万円くらいだったような気がします。モノクラス便で予約入れるとビジネスシートに座れるのでなおさらお得でした。この代理店はその後倒産したような気がします。

  2. bksbba より:

    >shojiさん
    懐かしいですよね~。
    それ以降、だんだん代理店もコミッションが減ったり、直販BtoCが増えて厳しくなってきたのだと思います。
    利用者にとってオトクなものはどんどん減る傾向にありますよね…。

  3. あれっくす より:

    去年世界一周チケットを使ったとき
    、途中日本に戻るために別切りで往復チケットで発券しました。昔の「海外発券」のイメージが頭にあったので、どうやればよいかと思ったんですが、今はネット上でクレカ決済で終わるんですよね。ただJALのサイトの場合、出発地の設定を変えるために、まず表示国の切り替えを行う必要がありますが。
    そう言えば、昔の航空券は赤色をした複写式だったような記憶が。その後、搭乗券と同じ大きさの厚紙に印字されるようになり、今はEチケット控え、に変わりましたが。そのうち、この辺りの変遷についてもお話し伺えると個人的には興味深いです。

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